2015年 07月 01日
携帯型電源装置の梱包材設計依頼
仕事としてご依頼いただいた携帯型電源装置の梱包について紹介したいと思います。
まず、お持ちいただいた製品がこちら

一番右が電源装置本体、他付属品が3点
お客様のご要望は本体と付属品を一梱包にして欲しいということ。
早速、緩衝材の設計に取り掛かかり
本体と付属品の寸法により付属品を本体の上に置くことにしました。
本体は立方体なので大幸紙工お得意のタックインパットで行こうということに
タックインパットというのは段ボールを折りたたむことにより階層構造を作ることができ
製品の形状に合わせいろいろな構造が作れます。
今回はほぼ立方体なので角が収まるように空間を作り、
また、底部分に小さな足があるので足がよけれる空間も作りました。


実際に製品を乗せてみるとこんな感じに

上も同じようにタックインパットで作成
フタにさげ手やコネクタやスイッチがありますので
さげ手は跳ね上がって暴れないように押え
コネクタやスイッチはぶつからない様に空間を作りました。
また、左右同じ緩衝材が使えるように左右対称にしてみました。



上下4か所の緩衝材を当ててみるとこんな感じです。

箱に入れてみると

この上に付属品3点を収納するわけですが
段ボールに罫線を入れ間仕切りを作ってみました。


3分割されましたが端のベルトはこれでいいと思いますが
真ん中の白い箱と反対側の部品が横巾より小さいため中で暴れる恐れがあります。
さて、ここからどうするか考えましたが
両端に斜めの罫線を入れ内側に折り込み壁を作ってみました。


これによりそれぞれちょうどいい空間を作ることができ、付属品の暴れを抑えました。
箱に入れると

付属品を入れて完成!

大幸紙工ではこのように製品に合わせた設計を行っています。